世界有数の地震大国でもある日本。ここ数年は、専門家の想定を超えるような台風や大雨、また季節外れの雹(ひょう)や竜巻など思いがけない自然の脅威が各地を襲い、甚大な被害をもたらしています。
そうした自然の脅威から家屋を守ってくれるのが、ブロック塀。丈夫なだけでなく、道路からの視線を遮りプライバシーを確保に役立ったり、防犯効果もあるなど、ことのほか頼もしい存在です。
ただし頑丈な分、ブロック塀が老朽化していると思わぬ事故やトラブルになることも。
今回は安心な生活を送るための、ブロック塀のリフォームについてご紹介します。
■今、ブロック塀の安全性が見直されています
ブロック塀とは、石やコンクリート状のブロックを積んだ塀のことを示します。一昔前はブロックを積んだだけの塀が一般的でしたが、1978年の宮城県沖地震で鉄筋の入っていないコンクリートブロック塀が倒壊して死者や負傷者が出たことから、現在ではブロック塀に鉄筋を入れることが建築基準法により義務付けられています。
2018年の大阪府北部地震ではブロック塀の倒壊により5名の犠牲者が出ましたが、重大な被害が発生した塀を調査したところ、現行の建築基準法の使用基準に適合していなかったことが判明。これを受けて国土交通省ではいっそうの安全対策を推進する方針を打ち出しています。
■ブロック塀の耐用年数はどれくらい?
日本建築学会の調査によると、ブロック塀の耐久年数は約30年という結論が出されていますが、これはあくまで適切なメンテナンスを施した上でのこと。
地震国である日本では、私たちが住む家屋は、頻繁に地震の揺れにさらされています。そしてこうした揺れは、ブロック塀に目には見えないダメージを蓄積させます。ブロックそのものやブロック同士をつなぐ「目地」にヒビをもたらし、塀の強度を劣化させてしまうのです。
さらにはヒビやブロック表面の剥落から雨水が浸入して、ブロック塀を支える鉄筋にサビが発生してしまうことも。人間に例えれば、見た目は元気でも骨がボロボロになりかけているような状態です。サビはブロックのヒビ割れを助長し、劣化をさらに進行させてしまいます。
■最悪訴訟にも! ご自宅のブロック塀の安全点検を
もし何かの拍子にブロック塀が倒壊し、付近を歩いている方にケガを負わせてしまっては、最悪、訴訟にも発展しかねません。実際にブロック塀の下敷きになって亡くなった方の遺族が、塀の所有者に対して約4200万円の損害賠償を起こしたケースもありました。
最近は地震だけでなく、台風や大雨など大規模な自然災害が頻発しているので、建築年数にかかわらず、ご自宅のブロック塀をチェックすることを強くおすすめいたします。
埼玉県はもちろん行田市でもブロック塀の安全確認を推奨しており、自己点検用リーフレットも行政のホームページからダウンロードできますが、計算を要するなど少々ハードルが高い感もあります。
また安全にかかわることだけに素人判断では不安……という方もいらっしゃることでしょう。そうした場合は、ぜひ地元の信頼できるエクステリア会社など専門家に声をかけてみてください。
自治体によっては既存のブロック塀の除去やリフォーム工事の助成制度を設けているところもありますので、使えるお金は賢く使って、満足できるリフォーム工事をお得に行いましょう。
アオキ工業は埼玉県行田市を拠点に、鴻巣市や本庄市など近隣地域を中心に、新築の外構工事や外構リフォーム工事を設計から施工まで一式で手がけております。これまでの施工件数は700件。地域密着型をモットーに、住まい手の方に寄り添った工事を心がけております。エクステリアに関して気になることがございましたら、お気軽にお問い合わせください。